令和5年度確定申告を終えて

開業2年目の確定申告業務が終わりました。

ブログを長らく放置してしまっていたのですが、時間がなかったというよりかは時間を作ろうとしなかったの方が正解なので、継続更新は引き続き今後の課題です。。

今回の確定申告とそれに関連する業務について振り返っていこうと思います。

毎年新たな学びがある

勤務時代から通算すると10年以上はこの確定申告業務に携わっていますが、未だに毎年新しい仕事や論点が出てきます。

インボイス関係は後述しますが、それ以外についても今回は贈与・譲渡絡みでなかなかにレアケースなものが出てきましたので、書籍などを漁ったり、税務署の方に確認したりして申告書を作ったものもありました。

事務所としては、他事務所に比べて全然少ない件数の受注しかしておりませんが、こういう問題に出会った場合結構な時間がかかりますので、無闇に件数を増やすのではなくある程度余裕のある状態でいるのも必要なことかなと感じます。

インボイス開始後の初の確定申告

今年度分で言えばインボイス開始後初の確定申告であり、こちらも初の論点といえばそうなりますが、それに関しては事前にかなりの時間をかけて勉強はしておりましたので、お客様の申告につきましてはそれほど手間がかかったということはありませんでした。

ただそれ以外にも税務署の記帳指導や、納税協会・年金会場での無料相談、確定申告会場の無料相談従事などではかなり苦労しました。

無料相談に来られる方だと初めて消費税の申告をするという方がほとんどで、どうすれば良いのか全くわからないという状態からスタートというのも多く、無料相談の場では限界があるなとも実感しました。

実際2割特例だと思っていたら2年前に1千万円を超えていて本来の課税事業者のケースというものあって、このレベルになってくると無料相談や単発での申告依頼を受けるのは難しくなってくると思います。

今後も考えると2割特例が終了した翌年度の確定申告はカオスになりそうな予感しかしません。

次年度以降の確定申告について

消費税については計算方法での有利不利や、届出の有無、過年度の売上・取引内容など確認することは多く、今後特に単発での引受というのは税理士側にとっても困難になってくるかと思われます。

不動産業などの変動が少ない業種は別として、日々取引がある一般的な事業を行っている方の単発依頼の確定申告は内容によりお断りするケースも出てくるかもしれません。

次年度に関しては定額減税の論点も入ってくるので、ちょっとどれぐらい大変になるかは想像したくないですね…。

定額減税はまだなかなか世間にそのヤバさが知れ渡っていないように思いますが、6月以降年末調整から確定申告まで振り回されるだろうなというのは想像に難くありません。

定額減税なんかは特にですが税理士としても最近の税制は複雑化しているなと感じますし、これを一般の方に理解してというのは非常に困難かと思います。

税金,税理士

Posted by 佐藤 真一