私の税理士試験について3-2

2023年4月14日

3年目のお話の続き。

本試験当日からのお話となります。

本試験1日目

そんなわけでどれも脱落すること無く3科目受験するまでこじつけることができました。

本試験まずは1日目に財務諸表論と消費税法の試験です。

まず一発目の財務諸表論は普段どおり解けて多分問題ないだろうという感触。

続いて消費税法、ここでトラブルが発生します。

税法は基本理論から解くのですが、試験開始から5分〜10分ぐらい手の震えが止まらなくてまともに字が書けませんでした。

緊張からなのか、財務諸表論からの連続で疲労していたのか分かりませんが元々字が汚いのに手の震えで自分史上一番汚い字で答案作成してしまい、まともに採点してくれないんじゃと危惧していました。

それでも一応理論を書ききり、その後計算も解いたのですがここで珍しく時間が10分ぐらい余りました。

しかしここでも本試験の魔物に気づきます。

今でもそうなのか分かりませんが、消費税法を自分が受けてたときは9割がた税込経理の問題でした。

それでも間違いなくまず問題文をチェックして税込か税抜か見てから解くはずで、普段の模試ではここでミスした覚えはありません。

今回の本試験でもちゃんとチェックしたつもりで税込経理で解いていたのですが、解き終わった後にチェックしたらなんと税抜経理の問題でした。

見つけた瞬間血の気が引きました…。

ただ幸いにも時間が10分ほど余っていたので、そこから急いで税抜っぽい解答に変換していきました。

もちろん電卓を叩く時間などないので、かなりメチャクチャな解答になっていたと思います。

やらかしてしまった…という思いを引きずりつつ、本試験会場を後にし2日目の法人税法に切り替えていきました。

思い込みによるミスは試験だけでなく、実務においても起こさないようにと一番気をつけているミスですが、これの怖いところは一度自分で思い込んでしまったことを自分で修正するのが難しいという点ですね。

本試験2日目

1日目にトラブルがあったものの、なんとか切り替えて2日目の法人税法の試験を迎えます。

余談ではありますが、1日目の試験が終わった後家に帰って法人税法のテキストを軽く読み返しておこうと思ったのですが、その日はフラフラで全く頭が働かなくなったのを覚えています。

脳だけが異常に疲れているという感覚は後にも先にもこの時だけです。

とはいえ一応軽く勉強して本試験2日目の法人税法。

問題は予備校のヤマ通りグループ法人税制の問題で、わりと得意だったのもあって、特に何事もなくいつも通りの感じで解答できました。

試験が終わって、自分は一番前の席に座っていたので回収されていく答案が見えていました。

一番のヤマだった論点が出たんだし、みんな結構解答できてるだろうなと思ったら、見る感じ思っている以上に他の受験生の解答の出来が悪そうで、それを見た時にある程度合格を確信して涙が滲んできたのを覚えています。

辛かった3科目受験から開放されたんだという涙でもあったのかもしれません。

自己採点

予備校の解答速報での自己採点の結果。

財務諸表論は多分合格確実点ぐらいだろうという感じ。(財務諸表論は採点しにくいので)

法人税法は合格確実点プラス10点ぐらいの出来。

やはり本試験当日に他の受験生の解答を見た時に感じたのと同じで、全体的に解答できておらずボーダーラインも低かったようです。

そして消費税法は無理やり税込経理で解いた問題を税抜経理に修正した結果、ギリギリ合格ボーダーラインぐらいの点数。

結果としては、一番自信がなかった法人税法がまず間違いなく受かっただろうという感触で、一番自信があった消費税法がヤバいかもという感じで合格発表の日までを向かえることになりました。

試験結果は

財務諸表論・・・合格

法人税法・・・合格

消費税法・・・合格!!

2年目の雪辱を果たすように、3年目の結果は3科目同時合格!!

かつて大学受験予備校に行っていた時に、講師の先生が真剣に勉強をしてその結果が実を結んだときは背中から羽が生えたような気持ちになるよと言っていたのですが、合格通知を見たときはまさにそんな感じで興奮が収まらなかったです。

税理士試験の一番の山である法人税法も越えてこれで4科目、残すところあと1科目となりました。

自分は運がいい

関係ないようである話ですが、この年の本試験は全て座席ガチャに当たってました。

財表・消費は一番うしろの席で隣に受験生がいない、法人は一番前の席で隣に受験生がいない状態でかなりラッキーだったと言えます。

問題に関しても法人税法は出題される問題によっては落ちていたかもしれませんので、運も良かったと言えると思いますし、消費税法でも普段余らない時間がたまたま余って、そこで見直しをした結果九死に一生を得ることになりました。

最近ハマっている宇宙兄弟の好きな場面の一つ。

英語の文章のほうが努力が運を引き寄せるというような感じで好きな文章ですね。

自分が運がいいと思い込むのは人生において重要なことなんじゃないかなと思ってます。

 

4年目以降の話に続きます。